住宅における家族の健康リスクを考えよう!

TDブログ, コラム-HousingNews

住まいを考える時、これまで『家族の健康』はあまり重要視されませんでした。

住宅と健康の関係が研究され、どんなリスクがあるのか、又はどんな住宅が健康に暮らせるのかが分かっていきました。

ヒートショック

日本ではこの20年間、家族内での不慮の事故が増加。なかでも高齢者の浴室での事故は交通事故の3倍も発生しています。

入浴事故が増える要因のひとつに冬場の『ヒートショック』が挙げられます。

高血圧・循環器疾患

家の寒さが体に与える影響で循環器疾患(心疾患、脳出血疾患)には血圧が大きく関係し、高血圧や動脈硬化の傾向にある人に起こりやすいといわれています。

40歳以上では、室温が低下すると血圧が上昇する傾向にあるといわれています。

運動能力・学力知力の低下

例えば居間とトイレの温度差が10℃以上あると、1日に移動する歩数が2000歩も減少するというデータがあります。

家の寒さは運動不足の原因にもなり、運動不足は当然体にもよくなく、体の活動と脳の働きは比例関係にある事は調査でもわかってきています。

快適な住まいが健康リスクに備えられます

2018年にWHOは住宅と健康に関するガイドラインを発表。『冬季室温は18℃以上で』あること、また子供や高齢者はこれ以上に暖かい環境を『強く勧告』しています。

暑さ寒さによる住まいの健康リスクをなくすためには、家の断熱性能を向上させることが最短の道です。

室内を均一に暖かくする、上下の温度差を少なくすることを気を付けたいですね。

また、暖かい住まいでは脳神経の経年劣化が少なくなるという調査結果も出ています。

これから長生き時代、いつまでも健康に過ごすための住環境がますます重要になってくると思われます。

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